透明ウレタン注型モデル再生における研磨・染色と光拡散評価(ウィンカー用試作)
2026.01.19
約2年前に透明ウレタン樹脂で製作した真空注型モデルにおいて、経年による透明度低下が発生。評価用途として再利用するため、再研磨および染色処理を行い、レンズカット形状を活かした試作サンプルとして再構築しました。
対象はウィンカー用モデル。再研磨により透過性を回復させた後、赤色・青色に染色し、白色LEDによるライティング評価を実施しています。形状は既存のレンズカットを踏襲し、光の拡散特性と輝度の関係を確認しました。
評価の結果、拡散性能を高める方向では光の散乱が増加し、輝度が大きく低下。一方で輝度を優先した場合、光の指向性が残り、拡散が不十分となる傾向が確認されています。拡散と輝度はトレードオフの関係にあり、レンズ形状・表面状態・材料特性が相互に影響する構造です。
本サンプルでは完全な拡散には至らなかったものの、光源そのものの発光特性が強調される結果となり、設計意図とは異なる評価軸が得られました。光学部品の試作では、設計値の再現だけでなく、実機評価による差分の把握が次工程の判断材料となります。
(株)アリスでは、透明部品の試作において、再研磨・染色・切削加工を組み合わせ、評価可能な状態まで工程を再設計します。光学用途では、拡散と輝度のバランスを前提に、用途に応じた最適な形状・表面仕様を選定する対応を行います。
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