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現物から最適解を導く_開発ものづくりアリスのリバースエンジニアリング事例

2023.07.29

ご相談いただいたのは、農業関係の工具に使われていた取っ手です。

手に自然に馴染み、非常に握りやすい、完成度の高い取っ手でした。

しかし、その取っ手が付いた工具は、すでに何十年も前に生産中止。

北海道では製作してくれる会社が見つからず、
「この取っ手を何とか再現できないか」というご相談をいただきました。

まずは現物の取っ手と、勘合確認用として折れてしまった鋸の刃をお送り
いただき、(株)アリスで現物分析を開始しました。

長年使い込まれていたため、取っ手は想像以上に摩耗し、傷や劣化も多い
状態でした。

当初は3Dスキャンによるデータ化も検討しましたが、繊細で美しい曲面
形状のためスキャンに時間がかかり、さらにスキャン後のデータ修正にも
大きな手間がかかることが分かりました。

また、この取っ手は本来一体形状ですが、切削加工では再現できないほど
細い切り込み形状が存在します。

切削で製作する場合、どうしても分割構造となり、最も重要な
「しっとりとした心地よい握り具合」を再現できないと判断しました。

そこでアリスが選択したのが、現物をマスターとした真空注型による
製作です。

真空注型であれば、一体形状での再現が可能。

さらに、2種類の材料を混合することで、元の取っ手に近い“しっとり感”の
ある握り心地を再現できます。

製作にあたっては、現物取っ手を丁寧に磨き、傷や欠けをパテや各種手法で修正。

最適な状態に仕上げた上で真空注型による転写を行いました。

真空注型は髪の毛レベルの細部まで再現できる工法で、今回も狙い通り、美しく
高精度な仕上がりとなりました。

真空注型は、自動車の外装・内装部品、バンパー、ヘッドライト、テールランプ
など、多くの試作品や少量部品製作に活用されています。

「切削では難しい」「現物しか残っていない」

そんなお困りごとがあれば、ぜひ(株)アリスにお声かけください。

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