高温環境・耐久評価を考慮したABS切削加工部品の位置づけ
2023.12.18
研究設備における高温環境試験や耐久評価では、使用条件に適した材料選定が不可欠です。ABS樹脂は、PPSやPEEKのような高耐熱材料と比較すると耐熱温度は限定されますが、一定温度域までの評価試験や、熱影響が局所的な環境においては、十分な性能を発揮します。過剰な材料選定を避け、研究目的に適した合理的な材料としてABSが選ばれるケースも多くあります。
ABSは機械的強度と靭性に優れ、繰り返し着脱や負荷がかかる部品においても破損しにくい特性を有しています。耐久評価装置の補助治具、試験体固定部品、カバー類など、構造的安定性が求められる用途に適しています。高温環境に直接さらされない周辺部品として使用することで、コストと性能のバランスを取った設備構成が可能となります。
切削加工によるABS部品は、試験条件に合わせた形状調整が容易であり、評価環境の変更や条件最適化にも迅速に対応できます。(株)アリスでは、耐久試験用途を想定し、加工後の寸法安定性や繰り返し使用時の信頼性を重視したABS部品製作を行っています。
研究設備では、材料選定の合理性も重要な評価要素となります。ABS切削加工部品は、必要十分な性能を確保しながら、研究設備全体の構成を最適化するための現実的な選択肢として活用されています。
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