加工時の工夫で高精度を実現
樹脂加工では、金属と異なり熱の蓄積や切粉の干渉によるバリ発生が大きな課題です。熱による変形や内部応力が生じると、寸法精度や表面品質が損なわれることがあります。当社(株)アリスでは、加工条件の最適化、工具の選定、切粉処理を徹底することで、微細な傷の発生を防ぎ、安定した仕上がりを実現しています。また、金属と組み合わせる部品については、ヘリサート処理や座ぐり加工を組み合わせ、組み立て後の強度や耐久性も確保しています。
加工事例として、搬送装置用プーリーでは、耐衝撃性と操作性の両立が求められました。外径部にローレット加工を施すことで、手に馴染む操作感を実現しつつ、加工条件を細かく調整することで寸法精度と表面仕上げのバランスを保っています。また、車載装置用フタでは、表面が傷つきやすい部品のため切粉の排出管理を徹底。ネジ穴加工後にはヘリサート処理で補強することで、量産時にも安定した性能を維持しています。こうした工夫の積み重ねが、安心して使える樹脂部品の提供につながっています。
さらに(株)アリスでは、用途に応じた幅広い樹脂素材を取り扱っています。透明・外観重視のPC、PMMA、PMPのほか、汎用樹脂ではMCナイロン、PA6/PA66、POM、ABS、PE、PP、PVC、PBT、PS、PSU、PETなどに対応。耐摩耗・低摩擦系ではUHMW-PE、PTFE、POM、スーパーエンプラ・高機能材ではPEEK、PPS、PTFE、PFA、PMPまで幅広く加工可能です。また、柔軟性が必要な場合にはPU、PEフォーム、EVA、シリコン、各種エラストマーも扱い、研究開発から量産まで、用途や求められる性能に応じて最適な素材と加工方法を選択できます。
この体制により、可視化部品や光学用途の透明パーツから、高機能性や耐久性が求められる機械部品まで、多様な要求に応えることが可能です。研究開発段階の試作から生産現場での量産まで、一貫してサポートできることが(株)アリスの強みです。