ハンドメイドの感覚技術は、デジタル化したベースがないと安定しない!!
製造業の世界では、CAD・CAM・CNCマシニングセンタや旋盤といった
デジタル加工が主流になりました。
しかし、実際の製造現場を支えているのは、いまも人の知恵や勘、
アイデアがないとできない仕事です。
確かにAI技術の発展は驚異的です。
私も活用していますが、違和感が無くなりつつあり、まだ丸投げとは
いきませんが、かなりの時間が短縮され、自分では思いつかなかった
内容を教えてくれたり、抜群のスピードで非常に助かっています。
今までは、デジタル技術がどれだけ進化しても再現できない人の領域が
存在すると確信していましたが、それが揺らぎつつあります。
AIの発展が加速していくでしょうが、私たち人が勝れるとしたら、
勘や思いつきの発想力、偶然からの発見や感覚ではないかと思います。
だからこそ、アリスはこの技術を残したいと考えています。
センサーのすさまじい発展で、人の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)
はすでに負けているよう思います。
ただし第六感といわれる五感を超えるもので、物事の本質を掴む心の働き
はAIでは作り出せても自然さは再現できないのではないかと考えています。
インスピレーション、勘、直感、霊感、超能力とか言われる第六感。
それは人それぞれの個性だとも言えます。
第六感は、まさしく職人と呼ばれた人たちの能力です。
勘どころとか、長年培って来たからこそ分かる微細なイレギュラーに
対応する感性です。
AIを頭脳とするコンピューターやロボットたちに数値データを基礎ベース
にする仕事は勝てません。
思い切って任せた方が合理的です。
(株)アリスの挑戦です。
職人技をエンジニアとしての分析してデジタル技術化。
データとして数値化やマニュアル化して、誰でも出来る作業とする。
そのデジタル技術をロボットに任せる、もしくはルーティンワーク
として、単純作業として人が行う。
意識をそれ以上の第六感やアイデアが必要な領域に集中して、
ロボットには出来ない品質として作り上げる。
(株)アリスでは、熟練職人が長年積み重ねてきた技を、
エンジニアが体系化し、デジタル加工の作業に落とし込む
取り組みをずっと続けて来ています。
- 職人が感覚で判断していた領域を数値化してデータ化
- 仕上げのポイントや手順を再現可能なノウハウとしてマニュアル化
- デジタル加工とハンドワークを最適に組み合わせる
- エンジニアが職人の技を工学的知識で再解釈して次の技術へ発展
- 若い世代が伝統技術を取り入れながら、さらに高度化させる
つまり、(株)アリスが目指すのは、職人の技を未来につなぐ技術を
活かしてシンプルかつ標準化して品質向上に活かすということ。
ただ技術を守るのではなく、次の世代に活かしていくためにエンジニアが
創意工夫をして継承していく。
そんなものづくりの技術文化をつくることが、(株)アリスの責務だと
考えています。