切削試作は量産とは違う!!プラスチック樹脂モデル製作で必ず知っておきたい留意点
2022.03.03
CNCマシニングセンタによるプラスチック樹脂の切削試作は、
数量が数セット程度と少ない開発段階において、もっとも
効率的で再現性の高い製作方法です。
しかし、量産のインジェクション射出成形とは素材構造が異なるため、
試作品の評価にはいくつか重要な留意点があります。

ABS、PP、PBT、PPSといったエンプラは、量産では,ペレットにガラス
フィラーを混ぜ込むことで強度を高めます。
一方、切削加工で使う板材や丸棒材は、ガラスコンパウンドとして
練り込まれた材料であり、成形品とは内部構造が根本的に違います。
この違いは、引張強度・破壊強度に影響し、切削試作モデルの方が少し
弱くなる傾向があります。

そのため、試作段階での強度検証や耐久試験において、量産品と同等の
強度を想定してしまうと、部品だけでなく検査装置そのものを破損
させてしまうリスクもあります。

実際に、素材構造の違いを知らずに評価したことで、思わぬトラブルに
つながった例もあります。

(株)アリスでは、これまで数多くの開発試作に携わってきた経験から、
材料特性の違いと評価時の注意点を熟知しています。
切削試作と量産成形のギャップを理解したうえで最適なモデル製作を
ご提案し、開発リスクを最小化します。

開発初期の試作品製作には、ぜひ(株)アリスが蓄積してきた
ノウハウをご活用ください。
新着記事
人気記事
カテゴリー
アーカイブ
タグ
執筆者一覧