今ある製品の部品を追加工して改造するメリット
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開発現場ではよく行われている、既存の製品部品を
追加工して改造して開発していくメリットを考察します。
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最近は、既存の製品をフルモデルチェンジする事が少なく、
マイナーチェンジが増えています。
マイナーチェンジでなんとか開発コストを抑えながらも
最新の売れる製品としたい。
だから既存の部品を追加工して改造する事がチョイスされがちです。
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ARICEではよく射出成形で製作された現モデルの成形部品に追加工して
新モデルのプロトタイプに使う試作品を製作しています。
またダイカスト部品や押出成形で製作された部品の改造なども多く、
量産部品を追加工して改造して来た実績が豊富です。
新規で部品を製作するよりも既存部品を追加工して改造する事で試作
部品を製作出来れば、開発プロセスのコストを大幅に減らす事が出来ます。
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私たちARICEは、高度な加工用の治具を設計製作する技術を有しています。
射出成形で製作された部品は、反りや歪み、ヒケや膨張収縮による図面
データと違う部分が多々あります。
その射出成形部品を寸法確認や形状確認しながら、ポイントの寸法公差は
抑えて、誤差があるところは自由度を持たせて追加工用の治具製作に
たくさんの実績やノウハウを持っています。
新作部品の製作は、加工機械やCADCAM、必要設備があれば誰にでも
簡単に出来ます。
ですが、量産部品を追加工して改造するには知恵や洞察力、個体差に
合わせる独自の技術やノウハウが必要です。
新製品開発時にいきなり金型を作ると、設計ミスや不具合が発生し、
大きな損失を招くことがあります。
だから試作品を製作して勘合調整や組立調整、機能確認や動作確認などを
しっかり行っておく必要があります。
特に開発費のコストを抑えたいマイナーチェンジでは、工夫して最低限の
コストや時間で開発を行っていきたいところです。
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今ある量産部品を活かして追加工して新しい部品に改造する事でコスト
ダウンだけではなく工期の短縮しての試作品製作が可能となります。
それに安価なので、いろいろなパターンを試せます。
数量もたくさん製作出来ます。
それが短期間で製品開発出来る事になり、販売戦略を迅速に実行出来る
ようになります。
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早期の試作品製作で機能テストがスムーズに進み、仕様(材質、形状)の
変更や数量の調整がしやすくなります。
既存パーツの追加工や改造などが出来る会社が激減している
ようです。
職人仕事が出来る会社が少なくなっていってるという事だろうと思います。
ARICEでも、増加している仕事となります。
追加工、改造などはお気軽にご相談下さい。