ポリカーボネート(PC)レンズカット加工品について
車や飛行機、住宅や机などに使うLED照明や生産機械、装置、設備、剣先などに
使うレンズ部品、ディスプレイやヘルス&ビューティー家電など、光学部品に
求められる性能は近年ますます高度化しています。
レンズカット形状の切削加工部品は、LED光の直進性を補いながら、必要な
方向へ光を制御するために欠かせない光学設計の要素です。
照明用途では配光の最適化や光るイメージの実現、車や航空機の機器では、
視認性向上や安全性確保などが求められています。
アミューズメントなどでは、新機種の開発で、光の演出性や表現力の向上が
必須条件となっています。

用途が変われば、レンズカット形状も大きく変わります。
そのため試作段階では複雑形状を高精度で再現できる技術が重要です。

レンズやカバーなどの部品の材質は、ポリカーボネート(PC)が多いです。
レンズはアクリル(PMMA)で作られる場合も多いですが、ポリカーボ
ネート(PC)は射出成形で精度よく大量に製作する事が出来るため、
ポリカレンズやカバーなどが製作されています。
またポリカーボネート(PC)が選ばれる理由は、衝撃強度が高い
(割れにくい)とか熱・環境変化に対して強いからなどです。
光学試作に必要な実装に近い強度が得られるので量産部品がポリカー
ボネート(PC)の場合は、開発段階から試作サンプルをポリカーボ
ネートで製作したい。
性能スペックや機能などの検証も素材を変えては意味がないので
当然の事です。

しかしポリカーボネート(PC)は、切削後に白濁が発生するという
課題があります。
(株)アリスでは、この白濁面を成形品のような透明度に仕上げる技術を
確立しています。
高い透明度を実現するための高透明化処理技術。
今でも進化させるべく、研究開発しています。
寸法精度のキープをテストしており、片側公差:2/100以内で
透明化処理出来るようになっています。
※形状によりますが、片側公差:1/100前後で収まる事も多々
あります。

切削のままでは見えない光の通り方・拡散具合・配光性能を
試作段階で正しく評価できるレベルまで仕上げることが可能です。

(株)アリスの強みは、レンズカット×透明切削×高透明化処理
となります。

(株)アリスでは、CAD/CAMによる精密加工に加えて、光学部品特有の
ノウハウを反映した仕上げ工程を組み合わせ、プロトタイプ段階から
高い光学品質を再現 しています。