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ポリカーボネート(PC)切削加工部品を透明化する技術を有しています。

2024.03.07

ARICEは、ポリカーボネート(PC)の切削加工で高透明な部品を製作する
技術を有しています。

ポリカーボネート(PC)をマシニングセンタや旋盤で削ると加工傷で
白化してしまい、細かな擦り傷が透明度を無くしてしまいます。

上の画像の右側が機械加工で白く濁ったポリカーボネート(PC)部品です。
可視化すら出来ないぐらいに白化してしまっています。

切削加工でこうなってしまったポリカーボネート(PC)を透明にするには、
いくつかのステップで表面処理を施していく必要があります。

上の画像は、ポリカーボネート(PC)のブロックをCNCマシニングセンタ
で切削加工しているところです。
サンプル加工であり、バリが大きく出るようにしています。
ポリカーボネート(PC)は、これだけ粘っこい素材です。
アクリル(PMMA)のようにガラスに近い硬さがあれば、高速回転で削って
透明度を保持する事が出来ますが、ポリカーボネート(PC)を高速回転で
削ってしまうとおおきなバリが出て寸法精度は落ち、切子が刃物に巻き
付いたり、刃物の切れ味が悪くなってしまって、表面粗度が粗く毛羽
だってしまいます。

それに機械加工は熱を素材に出来る限り発生させない事が大切です。
プラスチック樹脂の熱による膨張や収縮は大きく、熱変化を大きくすると
寸法精度が劣り、表面が溶けて、クラックが入ったり、硬化してしまいます。
鋭利な状態の刃物で切削面が滑らかになるようにしないといけません。

ポリカーボネート(PC)の寸法精度が高い透明部品を製作するには
機械加工で丁寧に削る職人が加工しているような仕上がりを目指さないと
可視化程度であれば使えても、精密な形状が求められる光学系レンズや
センサーに使う導波路などには使用できない仕上がりになってしまいます。

ポリカーボネート(PC)は、高い耐衝撃性と透明性のある素材なので、
多くの用途に使用されますが、切削加工後に透明度を維持するためには
丁寧な加工と適切な仕上げが出来るかが重要です。

表面処理では表面を均一に磨きます。
粗い目から始め、少しずつ細かい目のペーパーに変えていきます。
仕上ではコンパウンドやポリッシュ剤などを使って研磨して、表面の
粗度を細かく滑らかにします。

上の画像の左側がポリカーボネート(PC)です。
右側はアクリル(PMMA)と同等レベルの透明度になっています。
ずっと研究して来た結果、今ではアクリル(PMMA)と同等レベルに
ポリカーボネート(PC)の透明度を仕上げる事が出来るように
なりました。

アクリル(PMMA)とポリカーボネート(PC)の光学系レンズやセンサー
用の導波路やレンズ、照明などを切削加工や射出成形で製作しています。
ポリカーボネート(PC)を切削加工して製作する場合には、出来る限り
表面処理で形を変えない技術を向上させていっております。

ポリカーボネート(PC)の切削加工部品や射出成形で製作する部品は、
試作から小ロット多品種の量産まで製作実績が豊富です。


もちろん透明だけでなく、黒や白、ポリカーボネート(PC)/ABS
なども含めて対応しています。
お気軽にお声かけ下さい。

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