透明度を「感覚」にしない。(株)アリスのポリカーボネート透明切削基準
2022.08.07
(株)アリスは、ポリカーボネート(PC)の透明切削加工に特化した
ものづくりを行っています。
透明部品において最も難しいのは、「どこまでを透明とするか」という
評価が人によって異なる点です。
そこで(株)アリスでは、仕上がりの認識を共通化するため、透明切削
の仕上レベルを可視化した仕上サンプルを製作しています。
当初は、S(磨き+研磨+透明化処理)、A(加工目を消す磨き+透明化処理)、
B(透明化処理のみ)、C(切削加工のみ)の4ランクで比較検証を行いました。
その結果、透明度という観点では大きな差は生まれにくく、実用上は
「磨きあり+透明化処理」と「磨きなし+透明化処理」の2種類に集約できる
ことが分かりました。
両者の違いは、切削時に生じる刃物跡のラインが見えるかどうか。
単に透明度を確保したい場合は、磨きを省いた透明化処理のみでも十分な
仕上がりが得られます。
一方、ライティング用途や展示モデルなど、加工目が許されない場合に
のみ磨きを追加します。
磨きを省くことで、コストを抑え、短納期対応が可能になるのも
(株)アリスの強みです。
これらの透明仕上サンプルは、お引き合い時の判断基準として提供し、
ポリカーボネートや透明アクリル部品の品質基準づくりに活用しています。
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