プラスチック樹脂射出成形による量産試作サンプル製作について
2022.10.07
(株)アリスでは、量産を前提としたプラスチック樹脂部品の試作において、
試作金型(簡易金型)を用いた射出成形による量産試作サンプル製作を行って
います。
切削加工による試作では数量が増えるほどコストや時間の負担が大きくなりますが、
一定数量以上の試作では、試作金型を用いた射出成形が現実的で有効な手段となります。
試作金型には主にアルミ素材を使用しています。
アルミは切削性に優れ、金型加工時間を短縮できるため、スピーディーな立ち上げが
可能です。
また、モールドベースを共有するカセット金型方式を採用することで、コストを
抑えながら柔軟な対応ができます。
形状や用途に応じて、2色成形やインサート成形にも対応しています。
「試作金型」とはいえ、成形される部品の品質は量産品と大きく変わりません。
刻印やシボなどの表面処理も施すことができ、外観・機能の両面で実製品に近い
状態で評価が可能です。
さらに、量産時と同じ材料で試作サンプルを製作することで、強度や寸法安定性、
組付け性など、幅広い検証を行えます。
射出成形による量産試作は、量産時に想定される課題や成形傾向を事前に把握でき、
最終的な量産金型の構造検討やプロセス立ち上げをスムーズに進めるための重要な
工程です。
量産を見据えた試作をご検討の際は、ぜひ(株)アリスへお気軽にお問い合わせください。
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