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A5052などのアルミ材で製作する簡易金型のメリット

2022.05.31

(株)アリスでは、アルミ・SUS・鋼材などの金属素材から、
MCナイロン、POM、ポリカーボネート、アクリル、ABS、PBT、PPS、
TPX、PSU、ジュラトロンといった各種エンジニアリングプラスチックまで、
幅広い材料を用いて試作品・治具・部品製作を行っています。

研究開発や量産前評価の現場では、
「形状・材質・性能を確認するために、ある程度まとまった数量が必要」
というケースが多くあります。
この段階で樹脂部品をすべて切削加工で製作すると、
コスト面・納期面の負担が大きくなることが課題になります。

そこで有効な手段が、
A5052などのアルミ材を用いた簡易金型による射出成形です。

簡易金型を使用する主なメリット

① コストと納期のバランスが良い
鋼材による量産金型と比較して、
アルミ製簡易金型は加工性が高く、
金型製作期間を短縮でき、初期コストも抑えられます。
量産試作や評価用サンプルとして、非常に現実的な選択肢です。

② 数十~数百個の量産試作に最適
1個・数個であれば切削加工が適していますが、
数量が増えると機械加工では価格も納期も合わなくなります。
簡易金型は、数十~数百個程度の量産試作に適しており、
開発フェーズにおける実用評価を効率よく進めることができます。

③ 量産を見据えた形状・材料評価が可能
射出成形による試作は、
流動性、肉厚バランス、ヒケ、反りなど、
量産時に問題となりやすい要素を事前に確認できます。
将来の鋼材金型への移行を見据えた設計検証が可能です。

④ A5052アルミの特性を活かした金型構造
A5052は切削性に優れ、
金型加工において細かな形状修正や仕様変更がしやすい材料です。
研究開発段階で頻発する
「条件変更」「形状修正」「微調整」に柔軟に対応できます。

開発フェーズに応じた工法選択

(株)アリスでは、
切削加工・簡易金型・成形試作を使い分け、
評価目的・数量・コスト・将来展開を総合的に考慮した
試作方法をご提案しています。

「切削で作るべきか」
「簡易金型を使うべきか」
「どの段階で量産工法に近づけるか」

そうした判断を、開発全体の流れを見据えて行うことが、
効率的な研究開発につながると考えています。

プラスチック樹脂部品の量産試作や評価用サンプル製作、
アルミ製簡易金型を活用した試作成形については、
ぜひ(株)アリスにご相談ください。

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