【前編】なぜプロは同じものを見ても違う判断をするのか
2024.12.14
― エンジニアに必要な「観察力」 ―
同じ図面を見ても、
同じ部品を見ても、
プロフェッショナルとアマチュアでは見えているものが違います。
その違いは、経験年数だけではありません。
決定的に違うのは
観察の解像度です。
例えば、試作品の相談をいただくとき。
形状はシンプルで、
「特に難しそうには見えない」部品も多くあります。
しかしプロは、
その形状の奥にある意味を読み取ります。
なぜこの厚みなのか。
なぜこのR形状なのか。
なぜこの素材が指定されているのか。
設計には必ず理由があります。
研究開発の試作では、
その理由が非常に重要です。
外観確認なのか。
機能試験なのか。
組み付け確認なのか。
それによって
最適な製作方法は変わります。
切削加工が良い場合もあれば、
真空注型が適している場合もあります。
また、将来的に射出成形を想定している場合は、
その前提で試作方法を考える必要があります。
つまり試作とは
「部品を作ること」ではなく
「開発の目的を実現する手段」です。
この視点を持っているかどうか。
それがプロフェッショナルと
アマチュアの大きな違いです。
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