開発プロセスや量産プロセスを熟知していてこその開発ものづくり
2020.06.03

東大阪切削試作アリスではアルミ、銅、真鍮などの金属素材や
PBT、PPS、TPX、PSU、ジュラトロン、ポリカ、CFRPなどの
プラスチック樹脂素材で、試作品、治具、部品を製作しています。

この上の画像は、円筒状の筐体に回転させながらシルク印刷する
ために考案して製作した名付けて回転シルク印刷用治具です。
量産であれば自動で回転しながら印刷できますが、試作サンプル
の製作で4個だったので簡易治具を製作してシルク印刷しました。

試作の場合は、量産品の製造とまったく違います。
スピーディーに納品するために、最善を考え抜きます。
それに数個のために本格的な治具を製作するのはもったいない。
追加も含めて10個か20個できれば十分です。
そのために、安価で安く製作できる簡易的な治具を製作しています。

試作は、製品以上の品質で製作しなければいけません。
それは、製品は量産化するために金型を製作して射出成形や、
ダイカスト、プレスなどで製作しますが、製作上の妥協点が
必要になるからです。

試作だからこその製作方法をすぐに考えついてスタートしないと
ご希望納期は間に合いません。
それには試行錯誤していろいろな試作を行って来た経験と斬新な
発想力、即必要なものを揃える仕入力や、実現力が必要です。
また試作だけのアプローチでは、意味を成しません。
量産の生産プロセスも踏まえての試作方法をチョイスしないと
試作から量産に移行する時に無駄が生じます。

開発ものづくりは、開発試作や量産品の生産を熟知していなければ、
良い仕事ができないものです。