隼専用 ― 美しさを追求したオリジナルマスターシリンダーキャップを開発中(後編)
2021.10.09
これまで工業製品を中心に多くの開発に携わってきましたが、
車やバイクの部品開発にも挑戦し、
数多くの実績とノウハウを積み重ねてきました。
量産も数十個から数万個単位まで幅広く対応してきた経験があります。

その経験をもとに、今回は
「機能だけでなくデザイン性も備えたカスタム部品」を
本気で開発しています。

まずは取付穴や形状を確認し、3Dデータを作成。
オイル漏れを防ぎながら、空気が適切に通る構造を設計しました。
意匠のない一次試作モデルをナチュラルABSで製作し、
勘合(フィッティング)の確認を行いました。

続いて、デザイン意匠を加えた3パターンの試作を実施。
黒色ABSで二次試作モデルを製作し、
実際にバイクへ取り付けてデザインのバランスを検証しました。
単体では良く見えても、実車に装着すると
サイズ感や全体デザインの調和が崩れることもあります。
そこを丁寧に詰めていきました。

最終的な本製品は、アルミ削り出しで製作します。
加工コストを抑えるため、裏表の機械加工構成を見直し、
切削後にそのまま表面処理ができるよう、
CAMで最適なNCデータを設計中です。

以前から、(株)アリスでは
「バイクのカスタム部品を新事業として展開できないか」
というテーマに挑戦してきました。
「自分たちが心から欲しいと思えるデザインを形にし、
共感してくれるライダーの皆さまへ届けたい」――
そんな想いを込めて、今も真剣に開発に取り組んでいます。
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