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ポリカーボネート(PC)から、ポリメチルペンテン(PMP)へ

2022.07.15

透明部品に求められる「次の選択肢」

透明樹脂といえば、これまでポリカーボネート(PC)やアクリル(PMMA)、
塩ビ(PVC)が主流でした。

実際に(株)アリスでも、長年これらの素材を切削加工し、透明化処理まで含めた
対応を行ってきました。

しかし、開発現場では次第に、透明であることに加えて、より厳しい性能
求められるようになっています。

ポリカーボネート(PC)の弱点は、耐薬品性です。

アルコールや各種溶剤に触れることで、クラックが入ったり、白濁が発生したりする
ケースは少なくありません。

アクリル(PMMA)もまた、透明性は高いものの、耐薬品性という点では同様の課題を
抱えています。

特に、洗浄・消毒・滅菌といった工程を想定する用途では、素材選定そのものが大きな
テーマになります。

そこで注目されているのが、ポリメチルペンテン(PMP)です。

TPXという名称でも知られるこの素材は、透明性を持ちながら、耐薬品性・耐熱性
・耐スチーム性に優れた“新しい透明樹脂です。

融点は約240℃と高く、スチーム滅菌にも耐えられるため、医療用途や研究用途を中心に
採用が進んでいます。

(株)アリスでは、このポリメチルペンテン(TPX/PMP)の透明切削加工と仕上げ
対応を医科学機器向け製品や医療機器の部品試作、培養工場の仕切り板など向けに
行ってきました。

新素材であるがゆえに、切削条件や刃物の当て方、仕上げ方法には工夫が必要ですが、
これまで培ってきた透明樹脂加工のノウハウを活かし、ご要望の形にしています。

製品として、TPX(PMP)の板材から、シャーレを切削加工で製作しています。

耐薬品性が高く、滅菌処理にも問題なく対応でき、さらに電気特性にも優れ、軽量で
あることも特長です。

食品用途に向けた各種規格にも対応しており、用途の幅は今後さらに広がっていくと
考えられます。

数量が増えれば簡易金型を製作しての射出成形でご要望の部品を製作します。

(株)アリスは、取り扱った事のある素材にこだわるのではなく、積極的に
新素材の加工に挑戦している会社です。

ポリメチルペンテン(TPX/PMP)の切削加工や試作、量産試作サンプルや
小ロットの部品製作についても、お気軽にご相談ください。

貴社の新しい素材の可能性を追求する事に貢献します。

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