なぜアクリル(PMMA)ではなくポリカーボネート(PC)を選ぶのか?
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![](https://arice-world0917.jp/cms/wp-content/uploads/2021/10/aDSC_0018252028229.jpg)
機械のカバー、車やバイクのウインカーレンズ、LEDライト部材
など、透明部品は圧倒的にポリカーボネート(PC)が多い。
その理由は、アクリル(PMMA)は割れやすいからです。
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アクリル(PMMA)が選ばれる最大の特徴は透明度です。
透明度は表面粗度と全光線透過率や可視光線透過率で決まります。
アクリル(PMMA)はガラスに近く透明度は高いのですが、ポリカーボネート
(PC)もそう大きく変わりません。
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ポリカーボネート(PC)は割れにくく粘りがあります。
![](https://arice-world0917.jp/cms/wp-content/uploads/2022/09/20220902_141336.jpg)
その粘りが切削加工時に邪魔して上の画像のように切子が飛ばず、バリが
残ってしまいます。
アクリルは割れやすい反面硬いのでこういった現象は起こりません。
ただ刃物がビビったりした時に欠けてしまったり違う加工の難しさが
あります。
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切削加工して製作した機械加工品の透明度を上げるためには表面の
粗度を細かくしなければいけません。
光の透過率は素材で決まっています。
アクリルの場合は硬いので磨けば磨くだけ表面粗度は細かくなり透明度が
アップしていきます。
とにかく磨けば誰にでも奇麗にできます。
ポイントは磨きダレをできる限り起こさないようにする技術力です。
海外では抜群の透明度にできますが、全体の形状が丸くなってしまって
アイロンやハンディ商品ではないと形状検討ができません。
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透明度が高くて透き通る奇麗な部品であっても形状のダレや歪でカタチが
変ってしまっていて、寸法精度もクリアできてないのではせっかく時間を
掛けて磨いても使い物になりません。
![](https://arice-world0917.jp/cms/wp-content/uploads/2022/01/DSC_005811.jpg)
ずっとポリカーボネート(PC)の機械加工サンプル画像をアップしていますが、
機械加工機部品でもこれだけの透明処理ができます。
![](https://arice-world0917.jp/cms/wp-content/uploads/2022/08/C79A8236MOBIO写真データ).jpg)
こういった形状でも可視化できます。
当然、量産部品は射出成形で製作するので更に美しい透明で製作する
事ができます。
機械加工部品でどれだけポリカーボネート(PC)を奇麗にしても射出成形
部品には届きません。
当社で量産試作サンプルや量産部品を製作する事が多いのですが、試作サンプル
として機械加工で製作した部品が透明度で勝る事はありません。
画像の機械加工品よりも上質な透明度で製作できます。
![](https://arice-world0917.jp/cms/wp-content/uploads/2021/10/aDSC_0018252028229.jpg)
ポリカーボネート(PC)は白くかすんでいるので使えない。
だからアクリルで製作しているけど割れてしまって困ってる。
そういった場合はぜひ(株)アリスにお声掛け下さい。
ポリカーボネート(PC)の機械加工仕上サンプルも無償で提供していますので仕上がりを
ご確認いただけます。