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ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第36回】ChatGPTでアンケートを作る方法|質問設計・顧客ニーズ調査・回答集計・分析まで徹底解説

2026.04.27

こんにちは、ソラ先生です。

前回は、ChatGPTを使って市場調査を行い、競合商品や販売価格、顧客ニーズなどを調べる方法を学びました。

今回は、インターネットに公開されている情報だけでなく、実際の利用者から意見を集める方法を学びましょう。

テーマは「アンケート調査」です。

「お客様が何を求めているのか知りたい」

「新しい商品の使いやすさを確認したい」

「サービスについて改善してほしいことを聞きたい」

「集めた回答を、どう分析すればいいのか分からない」

そんなとき、ChatGPTはアンケートの質問作成から回答の整理、分析まで手伝ってくれます。

ただし、AIが作成したアンケートだからといって、適切な調査ができるとは限りません。

質問の仕方によっては、回答を誘導してしまうことがあります。

今回は、実際に役立つアンケートを作るための考え方と操作方法を、具体例を使って説明します。

1.アンケートは何のために行うのでしょうか?

アンケートは、多くの人から意見や情報を集めるための調査方法です。

例えば、新しい文房具を開発したい場合、利用者が普段どのような商品を使っているのか、不便に感じていることがあるのかを調べられます。

ただし、アンケートの目的が曖昧だと、回答を集めても何が分かったのか判断しにくくなります。

そこで、最初に次の3つを考えましょう。

① 何を知りたいのか

商品の使いやすさ、価格への考え方、利用頻度など。

② 誰に聞きたいのか

学生、会社員、一般消費者、既存のお客様など。

③ 調査結果を何に使うのか

商品企画を見直す、改善する項目を選ぶ、試作品の評価に活用するなど。

ChatGPTには、次のように質問できます。

「新しいペンケースの開発に向けて、利用者の困りごとを調べたいです。アンケートの目的と対象者を整理するために、一つずつ質問してください」

最初から質問を大量に作るのではなく、調査の目的を明確にすることが大切です。

2.アンケートの質問には種類があります

アンケートでは、大きく分けて、選択式の質問と自由記述式の質問が使われます。

選択式の質問

あらかじめ用意された選択肢から回答してもらう方法です。

例えば、

「ペンケースをどのくらいの頻度で使いますか?」

という質問に、

  • ほぼ毎日
  • 週に数回
  • 月に数回
  • ほとんど使わない
  • まったく使わない

などから選んでもらいます。

選択式は集計しやすく、回答の傾向を比較しやすいという特徴があります。

自由記述式の質問

回答者が自分の言葉で答える方法です。

例えば、

「ペンケースを使うときに、不便だと感じることがあれば教えてください」

という質問です。

自由記述では、作成者が想定していなかった意見が得られる場合があります。

一方で、回答内容がさまざまになるため、集計や整理には工夫が必要です。

アンケートでは、目的に応じて両方を組み合わせる方法があります。

3.実践!ペンケースのアンケートを作ってみよう

今回は、前回までの授業で考えてきた「机の上で立てて使えるペンケース」を題材にします。

ただし、最初からその商品をおすすめするようなアンケートにはしません。

まず、利用者が現在どのような使い方をしているか、何に困っているのかを調べます。

ChatGPTに次のように入力してください。

「文房具の収納について、利用者の実際の使い方と困りごとを調べるアンケートを10問作成してください。新商品の購入を前提にせず、回答を誘導しない質問にしてください。選択式と自由記述式を組み合わせてください」

例えば、次のような質問が考えられます。

質問回答形式
普段、筆記用具を持ち歩きますか?単一選択
主にどこで筆記用具を使いますか?複数選択
筆記用具をどのように収納していますか?単一選択
現在の収納方法に不便を感じますか?単一選択
不便を感じるのはどんな場面ですか?複数選択
収納用品を選ぶときに重視することは?複数選択
現在の収納方法で満足している点は?自由記述
改善してほしい点はありますか?自由記述
新しい収納用品を検討する機会はありますか?単一選択
理想的な収納方法について希望はありますか?自由記述

ここでは、商品の良さを証明するのではなく、利用者の実態を調べることが目的です。

4.回答を誘導する質問に注意しましょう

アンケートで特に注意したいのが、回答者を特定の答えへ誘導する質問です。

例えば、

「机の上で立てられる便利なペンケースがあれば、購入したいと思いますか?」

という質問があります。

一見すると普通の質問ですが、「便利な」という言葉によって、商品を肯定的に評価する方向へ誘導している可能性があります。

また、購入したいかどうかを聞くだけでは、実際に購入するかどうかは分かりません。

そこで、次のような質問を考えてみましょう。

「ペンケースを選ぶ際に、重視する機能は何ですか?」

または、

「机上で立てて使う機能について、利用したいと思う理由、利用したくない理由があれば教えてください」

という聞き方もできます。

ただし、どちらの質問も調査の目的によって使い分ける必要があります。

大切なのは、回答者に特定の結論を押し付けないことです。

ChatGPTには、

「このアンケートに、回答を誘導する表現がないか確認してください。問題がある場合は、その理由と修正案を説明してください」

と依頼してみましょう。

5.一つの質問で二つのことを聞かない

アンケートでは、一つの質問に複数の内容を詰め込まないことも重要です。

例えば、

「この商品のデザインと価格に満足していますか?」

という質問です。

デザインには満足しているけれど、価格には不満がある人は、どう答えればよいのでしょうか。

このような質問では、回答の意味が曖昧になります。

そこで、

「商品のデザインについて、どの程度満足していますか?」

「商品の価格について、どの程度満足していますか?」

と分けます。

ChatGPTには、

「一つの質問に複数の内容が含まれていないか確認し、必要なら質問を分けてください」

と依頼できます。

少しの修正でも、回答結果を解釈しやすくなります。

6.選択肢の作り方にも注意が必要

選択式のアンケートでは、質問だけでなく、選択肢も重要です。

例えば、

「ペンケースを購入する頻度は?」

という質問に、

「毎月」「半年に1回」「年に1回」

という選択肢だけを用意した場合です。

数年に一度しか購入しない人は、適切に回答できません。

そこで、

  • 3か月に1回以上
  • 3か月を超え、半年に1回程度
  • 半年を超え、1年に1回程度
  • 1年を超え、3年に1回程度
  • 3年より長い間隔
  • 購入したことがない
  • 覚えていない

など、回答できる範囲を考えます。

このように、選択肢に抜けや重複がないか確認することが大切です。

また、選択肢が多すぎると回答しにくくなるため、調査目的に応じて調整しましょう。

ChatGPTには、

「選択肢に重複や抜けがないか確認してください。回答しにくい人がいないかも検討してください」

と依頼できます。

7.アンケートは何問くらいがよいの?

アンケートは、質問数が多ければよいというものではありません。

質問が多すぎると、途中で回答をやめてしまう人が増える可能性があります。

反対に、質問が少なすぎると、必要な情報を集められない場合があります。

例えば、簡単な満足度調査なら数問で十分なこともあります。

一方、新商品開発のために利用実態を詳しく調べる場合は、より多くの質問が必要になるかもしれません。

大切なのは、質問ごとに「この回答を何に使うのか」を考えることです。

ChatGPTには、

「このアンケートの質問を確認し、調査目的に直接関係しない質問や、内容が重複している質問を指摘してください」

と依頼しましょう。

回答者の負担を減らしながら、必要な情報を集められる構成を目指します。

8.Googleフォームなどでアンケートを作成する

質問内容が決まったら、実際に回答を集めるためのフォームを作ります。

代表的な方法の一つが、Googleフォームです。

Googleフォームでは、質問を入力し、選択式や自由記述式などの回答形式を設定できます。

基本的には、次のような流れです。

① Googleフォームを開きます。

https://forms.google.com

② 新しいフォームを作成します。

③ アンケートのタイトルと説明を入力します。

④ 質問を追加します。

⑤ 質問ごとに回答形式を設定します。

⑥ 必須回答にするかどうかを選択します。

⑦ 回答者側の画面で、問題なく回答できるか確認します。

⑧ 回答用のリンクを発行して案内します。

ChatGPTに質問文を考えてもらい、その内容をGoogleフォームへ入力する方法があります。

また、対応する外部サービスとの接続や機能を利用すれば、作業の一部を支援できる場合もあります。

ただし、ChatGPTで質問を作成しただけでは、Googleフォームが自動的に完成するわけではありません。

9.アンケートの冒頭には何を書けばいい?

回答者に協力してもらうためには、アンケートの目的を伝えることも大切です。

例えば、次のような説明文が考えられます。

アンケートの説明例

「文房具の収納方法について、利用状況やご意見を伺うアンケートです。新商品の企画を検討するための参考として利用します。回答は任意です。差し支えない範囲でお答えください。」

実際に使用する場合は、回答にかかる目安時間、回答期限、個人情報の取り扱い、問い合わせ先なども必要に応じて記載します。

また、氏名やメールアドレスを収集しなくても調査できるのであれば、必要以上に個人情報を集めない方法もあります。

アンケートでは、回答者が安心して協力できるよう、利用目的を明確にしましょう。

10.回答を集めるときに考えること

アンケートを作成したら、次は回答者を集めます。

ここで注意したいのは、誰に回答してもらうかによって結果が変わることです。

例えば、学生向けの商品について、会社員だけにアンケートを行った場合、学生の利用実態を十分に把握できないかもしれません。

また、自分の知り合いだけに回答してもらうと、意見が偏る可能性があります。

そこで、次のことを整理しましょう。

① 誰に聞くのか

想定する利用者を明確にします。

② どのように協力をお願いするのか

メール、SNS、対面など、適切な方法を考えます。

③ 回答者に偏りがないか

特定の属性や利用環境に偏っていないか確認します。

④ 回答数は目的に対して十分か

調査の目的によって、必要な回答数は異なります。

ChatGPTには、

「このアンケートで、どのような回答者に協力してもらうべきか考えてください。結果に偏りが生じる可能性についても説明してください」

と相談できます。

11.アンケートの回答をChatGPTで分析する

回答が集まったら、集計してみましょう。

Googleフォームなどでは、回答結果をスプレッドシートへ出力できる場合があります。

ChatGPTは、ExcelやCSVなどの形式のデータを読み込んで分析できます。

例えば、次のように依頼します。

「添付したアンケート回答を分析してください。回答数、各選択肢の人数と割合、自由記述の主な意見を整理してください。回答されていない項目がある場合は、その件数も示してください」

ここで大切なのは、回答数と割合の両方を確認することです。

例えば、100人中60人がある選択肢を選んだ場合は60%です。

しかし、10人中6人が選んだ場合も60%です。

割合は同じでも、調査の規模は異なります。

また、回答者が調査対象全体を代表しているとは限りません。

そのため、割合だけで「多くの人が求めている」と断定しないようにしましょう。

12.実践!架空のアンケート結果を分析してみよう

今回は、20人から回答が集まった架空のアンケートを例にします。

質問は、

「ペンケースを選ぶとき、最も重視することは何ですか?」

です。

集計結果は次のとおりでした。

重視すること回答人数
収納力8人
持ち運びやすさ5人
デザイン4人
価格2人
その他1人
合計20人

ChatGPTに、

「このアンケート結果を、人数と割合で整理してください。結果から確認できることと、判断できないことを分けて説明してください」

と質問してみましょう。

正しい割合は次のとおりです。

項目人数割合
収納力8人40%
持ち運びやすさ5人25%
デザイン4人20%
価格2人10%
その他1人5%

今回の20人の回答では、収納力を最も重視すると答えた人が8人で、最も多くなっています。

しかし、この結果だけで、すべての消費者が収納力を最も重視しているとはいえません。

どのような人に回答してもらったのか、どんな方法で調査したのかを確認する必要があります。

13.自由記述の回答を整理する方法

自由記述式のアンケートでは、回答者がさまざまな言葉で意見を書きます。

例えば、

「机の上で場所を取らないものがほしい」

「ペンが取り出しにくい」

「バッグの中でかさばる」

「デザインが気に入れば買いたい」

といった回答です。

こうした文章を一つずつ読みながら、似た内容を分類することができます。

ChatGPTには、

「自由記述の回答を、利用者が感じている困りごとや希望に応じて分類してください。元の回答にない意見は追加しないでください。分類できない回答は別に示してください」

と依頼しましょう。

例えば、

「収納・取り出しやすさ」

「持ち運び」

「デザイン」

などの分類が考えられます。

ただし、AIが回答の意味を取り違える場合もあります。

特に、皮肉や曖昧な表現、複数の意味を持つ回答では注意が必要です。

また、少数意見だからといって重要でないとは限りません。

一人の回答から、大きな問題に気づくこともあります。

14.アンケート結果から改善案を考える

アンケートを集計した後は、その結果をどのように活用するか考えます。

例えば、収納力を重視する回答が多かった場合です。

すぐに収納量を増やすべきなのでしょうか。

必ずしもそうとは限りません。

収納量を増やすと、商品が大きくなり、持ち運びにくくなる可能性があります。

そのため、複数の条件を考える必要があります。

ChatGPTには、

「今回のアンケート結果を基に、商品開発で検討すべきことを整理してください。回答結果から直接分かることと、追加の確認が必要な仮説を区別してください」

と依頼します。

さらに、

「収納力と持ち運びやすさを両立するために、どんな方法が考えられますか?」

と質問してみましょう。

こうして、調査結果を新しいアイデアや試作の検討につなげることができます。

15.アンケート分析で注意したい5つのこと

アンケートをChatGPTで分析するときは、次の点に注意しましょう。

① 回答数を確認する

全体で何人が回答したのかを確認します。

② 無回答を確認する

すべての人が全質問に答えているとは限りません。

③ 質問の形式を確認する

複数回答の質問では、回答割合の合計が100%を超える場合があります。

④ 調査対象の偏りを確認する

回答者が対象とする利用者を代表しているとは限りません。

⑤ AIの分類や計算結果を確認する

自由記述の分類や割合の計算が正しいか確認します。

特に、数字が正しくても、調査の設計に問題があれば、適切な結論が得られないことがあります。

アンケートは、質問の作り方から集計方法まで、一連の流れを考えることが重要です。

16.今日のミニレッスン

今回は、アンケート作成から簡単な回答分析まで体験しましょう。

ステップ① アンケートの目的を決める

ChatGPTに次のように入力してください。

「文房具の収納方法について、利用者の困りごとを調べるアンケートを作りたいです。調査の目的を整理するために、一つずつ質問してください」

ステップ② 質問を作成する

続けて、

「アンケートを10問作成してください。選択式と自由記述式を組み合わせ、回答を誘導しない質問にしてください」

と依頼します。

ステップ③ 質問を点検する

「質問に誘導的な表現、曖昧な言葉、重複した内容がないか確認してください。選択肢の抜けや重複も調べてください」

と質問します。

ステップ④ アンケートフォームを作る

Googleフォームなどで、作成した質問を入力してみましょう。

今回は練習なので、実際に公開する必要はありません。

回答者側の画面を確認し、質問が分かりやすいか試してください。

ステップ⑤ 架空の回答を分析する

今回紹介した20人の回答データをChatGPTに入力します。

「この20人のアンケート結果を集計し、各項目の人数と割合を表にしてください」

と依頼します。

ステップ⑥ 結果から分かることを考える

最後に、

「このアンケート結果から確認できること、まだ分からないこと、次に調べるべきことを分けてください」

と質問します。

これで、アンケートの作成から結果の解釈まで、基本的な流れを体験できます。

ソラ先生からひとこと

アンケートは、お客様や利用者の声を知るための便利な方法です。

しかし、質問の仕方が悪ければ、回答を集めても正しい判断につながらないことがあります。

また、回答した人の意見が、すべての利用者を代表しているとは限りません。

ChatGPTは質問を考えたり、回答を集計したり、傾向を整理したりする手助けができます。

しかし、AIが示した分析結果が、必ず正しいとは限りません。

大切なのは、調査の目的を明確にし、実際の回答を尊重しながら考えることです。

お客様の声を自分に都合よく解釈するのではなく、そこから何を学び、どう改善するかを考えること。

その姿勢が、アンケートを本当に役立つ調査にするために重要だと私は考えています。

次回【第37回】は「ChatGPTで顧客の声を分析する方法|口コミ・問い合わせ・アンケートから改善のヒントを見つけよう」です。

今度は集まった意見をさらに詳しく読み解き、サービスや商品の改善につなげる方法を学びます。

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