本気で取り組む姿は、人の心を射抜く
2025.10.25
たしか25歳くらいの頃のことです。
エンジニアリング商社に勤めていた私は、設備導入の打ち合わせで、鉄を加工する
油だらけの工場を訪れていました。
空調設備はほとんどなく、天井からは大きな扇風機が首を振るだけ。
工場の中は熱気に包まれ、誰もが首にタオルを掛け、汗だくで作業をしていました。
そこで働いていたのは、若く美しいブラジルの女性たちでした。
その光景に、正直なところ強い違和感を覚えました。
「なぜ、こんな過酷な環境で…」と。
工場を案内されている途中、ふと一人の女性と目が合いました。
次の瞬間、私は動けなくなりました。
そこには、燃え上がるような情熱と、とてつもなく強い意志を宿した、まっすぐで
輝く瞳があったのです。
その視線に射貫かれ、自分の中途半端さ、覚悟のなさが一気に突きつけられました。
恥ずかしさと情けなさで、強烈な自己嫌悪を感じたことを今でも覚えています。
細かな記憶は薄れても、あの瞬間の衝撃だけは、30年以上経った今も消えていません。
本気で取り組む姿は、言葉よりも雄弁で、人の心を強く揺さぶります。
(株)アリスが大切にしているのも、まさにその姿勢です。
環境や条件のせいにせず、目の前の仕事に本気で向き合う。
その積み重ねこそが、技術を磨き、人を成長させ、ものづくりを輝かせるのだと、
あの瞳が教えてくれました。