例えば未経験者に指導を行う事。

特に新入社員は仕事のなかで人間関係を構築しながら、お互いの
理解を深め、教えていかないといけないので、とても難しい事。

信頼関係が構築出来ていないので、スムーズに行かない事も多く、
優しい教え方だけでは指示に従わなくなる事も多々起こるし、
厳しくすれば、突然退社してしまう事も多々あります。

そこで教えるという事の原理原則を考察してみます。

仕事や作業を教えるというのは、やり方を伝えて理解してもらう事。

それを実際にやってもらう事で机上論的な理解から体感しての
修得や納得に繋がっていきます。

作業を繰り返す事で実体験が積み上がって出来るレベルや範囲が広がって
いきます。

教えた事を技術として習得して行くのは自分自身です。

教える側は、その人が繰り返す作業を見守りながら、覚えていく過程で
成長した点や武器となっていくだろう長所を見つけて伝えてあげる
フィードバックが大切だと思います。

そのフィードバックは、ポジティブフィードバックとネガティブフィード
バックの2種類に分類されています。

相手の良い点や成長したところを見つけて伝えてあげるのが、ポジティブ
フィードバック。

これには、相手のいいところをキャッチするアンテナと相手の事を本気で
考える思いやりの愛情が必要です。

一方、相手の伸びしろを見つけて伝えてあげるのが、ネガティブフィード
バックとなります。

これには、本気で変わって欲しい、成長して欲しいという相手に期待する
厳しい愛情が必要です。

ポジティブフィードバックを行っていくコツは、現在と過去の姿を
比べて成長した点に着目してあげること。

ネガティブフィードバックは、現在と未来の姿を比べて伸びしろに
着目することではないかと思います。

その2種類のフィードバック手法を活用しながら、これだけ成長した
なんだよ、すぐにここまで成長できるよ！をいった事をを伝えて、その
人のやれる気を高めながら教えていく。

結果が失敗であろうが、どれだけ考えて相手の事を指導したのかが重要。
相手もある事なので、良くない結果も多く、どうしようもない部分が
あるので仕方がありません。

特に私たちのような小規模な会社では成功する事がとても難しい。

だからこそ、フィードバックの2種類を考え抜き、それぞれ異なるアプローチ
となるため、活用方法を試行錯誤して、相手の成長度合いに合わせて使って
いく。

ポジティブフィードバックは、相手の良い点や成長した部分に焦点を当てて、
それを伝える行為です。
この際に大切なのは、相手の強みや進歩をしっかりと見つけるための美点を
見抜く感性と、それを優しく受け入れ、伝える愛情です。

ネガティブフィードバックは、相手のさらなる成長や改善の余地を見つけ、
それを伝える行為です。
これには、相手に対して、もっと成長して欲しいという願いが込められた
厳しさを伴う指導が必要です。

ネガティブフィードバックを効果的に行うためには、単に批判するのではなく、
相手の未来の可能性に焦点を当てることが重要です。

価値観や仕事に求める事がそれぞれに違う今の時代では、とても難しい事では
ありますが、諦める事なく、継続して教える事で、理想のチームを作り上げて
いく覚悟やタフさが重要なんだと思います。