営業事務は、お客様の話を聞くだけで終わらない。
営業事務の仕事を考えている。
パソコンは使える。
人と関わることも好き。
だから、営業事務には向いているかもしれない。
でも、製造業の営業事務となると、少し不安になる。
お客様から部品の話をされても分からないかもしれない。
製造の人から専門的な話をされても、理解できないかもしれない。
そんなふうに考えてしまうことがあります。
でも、営業事務の仕事で大切なのは、最初から全部知っていることではありません。
むしろ大切なのは、分からないことをそのままにしないことです。
お客様から問い合わせが来た。
「こういうものを作りたい」と言われた。
でも、内容がよく分からない。
そんなときに、分かったふりをして話を進めてしまうと、後で仕事が噛み合わなくなることがあります。
だから、もう一度聞く。
分からないところを確認する。
必要なら製造側にも聞く。
そして、お客様が何を求めているのかを整理する。
営業事務の仕事では、こうした確認がとても大切です。
さらに、ただ伝えるだけではなく、相手が分かるように伝えることも必要になります。
製造側から専門的な話を聞いたら、そのままお客様に伝えるのではなく、
「つまり、こういうことでしょうか」
と自分の中で整理する。
お客様から聞いた内容も、
「この部分を確認してもらえますか」
と、必要なことを社内につなぐ。
そうして、仕事が少しずつ前に進みます。
人と話すことが好きな人なら、会話そのものが仕事の力になります。
相手が何を言いたいのかを聞く。
自分が分からなければ聞き返す。
相手が分かりにくそうなら、伝え方を変えてみる。
こうした積み重ねが、営業事務の仕事につながっています。
製造業の知識は、その仕事を続ける中で少しずつ身についていきます。
最初は知らなかった材料の名前を覚える。
加工方法を覚える。
見積や納期について知る。
以前に似た相談を受けていれば、
「前にもこういうことがあった」
と気づける。
そうなると、仕事の進め方も少しずつ変わります。
最初は一つずつ確認していたことが、経験を積むことで先回りして確認できるようになる。
お客様が次に聞きそうなことが分かる。
製造側が困りそうなところも想像できる。
そこまでできるようになると、営業事務の仕事はかなり面白くなります。
パソコンを使うこと。
人と関わること。
考えること。
その全部を使って、仕事を前に進めていく。
製造業未経験だからこそ、最初は分からないことがあります。
でも、そこから少しずつ覚えて、自分で考えられることを増やしていく。
営業事務という仕事には、そんな面白さもあります。