仕事の仕組みを考えることも、ものづくり
製造業の仕事というと、材料を加工したり、部品を組み立てたりする作業を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それらはものづくりの中心となる仕事です。
しかし、製品を完成させるためには、加工以外にも多くの仕事が必要です。
お客様からの相談内容を確認する。図面を読み取る。材料を手配する。加工方法を考える。協力会社と製作条件を調整する。完成した製品を検査し、出荷する。
一つひとつの仕事がつながることで、初めて製品をお届けできます。
その中には、作業の進め方を工夫することで改善できることもあります。
例えば、同じ内容を何度も書類に入力している場合です。
受注情報を整理するとき、見積書、注文内容、製作指示、納品書などに共通する情報があります。
その情報を何度も入力していれば、時間がかかるだけでなく、入力間違いが起きる可能性もあります。
では、一度入力した情報を必要な書類に活用できればどうでしょうか。
作業時間を減らせるだけでなく、情報の食い違いを防ぐことにもつながります。
ただし、単に入力作業を減らせばよいわけではありません。
どの情報を共通化できるのか。
どの工程で確認が必要なのか。
変更があった場合、どこに反映しなければならないのか。
こうしたことを理解してから仕組みを考える必要があります。
これは、製造現場で加工工程を考えることにも似ています。
材料をどの順番で加工するのか。どの工程で寸法を確認するのか。次の作業を進めやすくするには、何を準備しておけばよいのか。
一つの工程だけでなく、仕事全体を見ながら考えることが大切です。
(株)アリスは、研究開発から生産現場まで、試作品、治具、機械部品、設備部品など、さまざまな製作案件に関わっています。
自社加工と国内協力会社の技術を組み合わせる仕事では、社内外の情報を正確につなぐことも重要になります。
どれだけ優れた加工技術があっても、必要な情報が正しく伝わらなければ、製品を完成させることはできません。
仕事の仕組みを見直すことは、単に事務作業を楽にするためだけではありません。
間違いを防ぎ、必要な情報を整理し、人が考えるべき仕事に時間を使えるようにすることにも意味があります。
ものづくりは、機械を動かしている時間だけで成り立っているわけではありません。
その前後にある仕事を理解し、よりよい進め方を考えることも、大切なものづくりの一部だと思っています。