ホームページは誰のためにつくるのか
会社のホームページをつくるとき、どうしても会社側が伝えたいことを中心に考えてしまうことがあります。
自社の技術、設備、製作実績、会社の特徴。
どれも大切な情報ですが、それだけで訪問者にとって役立つホームページになるとは限りません。
最近、ChatGPTとホームページについて考える中で、改めて大切にしていることがあります。
それは、ホームページを訪れる人が何を知りたいのかということです。
例えば、プラスチック加工を依頼したい方がいるとします。
材料について相談したい方もいれば、すでに図面が完成していて、製作できる会社を探している方もいます。
試作品を一つだけ製作したい方と、継続して使用する機械部品を調達したい方では、必要な情報も違います。
そんな方々に対して、会社の設備や実績ばかりを紹介しても、知りたいことが見つからない場合があります。
まず必要なのは、自分の相談に対応してもらえるのかが分かることです。
どのような材料を扱っているのか。
図面がなくても相談できるのか。
小ロットの製作にも対応しているのか。
相談するときには、どのような情報が必要なのか。
こうした内容が分かれば、訪問者は次に何をすればよいのか判断しやすくなります。
(株)アリスには、会社そのものを紹介する公式サイトと、プラスチック加工についての相談を中心とした専用サイトがあります。
それぞれ役割は違いますが、共通しているのは訪問者を主役にするという考え方です。
公式サイトでは、会社の歴史や考え方、実際の仕事への向き合い方を知っていただく。
プラスチック加工の専用サイトでは、ものづくりで困っている方が必要な情報を探し、相談できるようにする。
目的が違えば、ページの構成や文章の伝え方も変わります。
ChatGPTは、文章を整理したり、ページ構成の案を考えたりする手助けになります。
しかし、見た目が整っているからといって、訪問者にとって使いやすいとは限りません。
説明が長すぎないか。
同じ案内が何度も表示されていないか。
必要な情報が分かりやすい場所にあるか。
実際に見る人の立場から考える必要があります。
これは、ものづくりにも共通する考え方です。
例えば、治具を製作するとき、製作する側にとって加工しやすい形状でも、使用する人が扱いにくければ、目的に合ったものとはいえません。
使う人が何に困っているのかを理解することが大切です。
ホームページも同じだと思います。
会社が見せたいものを並べるのではなく、訪問者が必要とする情報を分かりやすく伝える。
そのために、AIも活用しながら、ホームページの役割そのものを考えていきたいと思っています。