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ジャンヌ・ダルクさま|愛国心だったのか、使命だったのか

2013.03.31

ジャンヌ・ダルクさまの話を親友としていて、ふと考えました。

この人、本当に自分から戦争に行きたかったんだろうか?

ジャンヌさまは、神からフランスへ行くよう命じられたと語っています。

13歳ごろから声を聞き、やがてフランスへ行き、王のもとへ向かいました。

最初から「私は戦争の英雄になるぞ」と考えていたようには見えません。

本人の話では、自分は戦いや軍事について何も知らない娘だったのです。

でも、そこからどんどん大きな話になっていく。

フランスを救う少女。

神に選ばれた少女。

兵士たちを励ます少女。

王を戴冠へ導く少女。

ものすごい役割を背負っていきます。

私は、ここが気になります。

本人の中には、本当に国を何とかしたいという気持ちがあったのだと思います。

でも、それだけだったのでしょうか。

周りの人たちが、

「この子には特別な力がある」

「この子の言うことに従えば勝てる」

と期待するようになれば、本人の意思だけでは止まらなくなっていきます。

一人の少女の信念に、国の期待まで乗ってしまった。

そう考えると、ものすごく重たい話です。

親友に、

「ジャンヌ本人は、どこまで自分の意思でやってたんかな?」

と聞いたら、

「途中から、自分だけでは降りられなくなったんじゃない?」

と言いました。

それもありそうです。

自分が信じて始めたことでも、周囲から期待されるようになる。

「あなたならできる」

と言われる。

応えようとする。

さらに期待される。

気がつけば、自分の仕事だったものが、みんなの願いになっている。

これって、仕事でもありますよね。

最初は、

「やってみたい」

だったのに、

「あなたがやってくれるよね」

になっている。

義務になる。

期待になる。

責任になる。

それでも本人は、「やりたい」と思っているかもしれない。

その両方が一緒になったとき、人はものすごい力を出すことがあります。

ジャンヌ・ダルクさまは、まさにそんな人だったのかもしれません。

愛国心だったのか。

使命だったのか。

信仰だったのか。

周囲から求められたからなのか。

私は、どれか一つではなかったと思っています。

人が動く理由なんて、一つに決められるものでもないからです。

そして、だからこそジャンヌ・ダルクさまという人が面白い。

「英雄だった」で終わらせるより、

この人は何を思って、どこまで自分の意思で歩いていたんだろう?

と考える方が、ずっと人間らしく感じます。

こうしてジャンヌ・ダルクさまのことを考えていると、仕事でも「自分がやりたいこと」と
「周りから求められていること」は、少し違うんだなと思います。

だからこそ、今、自分に何を求められているのかを考えながら、自分の意思も大切に
して仕事をしたいと思います。

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