ものづくりに誇りを持つエンジニアや職人さんが増えるように
先日、私立のプロダクトデザイン専門学校であるデザイン研究所へ訪問する機会がありました。
そこで感じたのは、ものづくり業界全体で人材不足が進んでいるという現実です。
学校側のお話では、学生数そのものが減っているとのことでした。
また、人材派遣会社様や転職サイト運営会社様、周りのものづくり企業様からも、「入社してもすぐに辞めてしまう」という声をよく聞きます。
実際に(株)アリスでも、ものづくりに強い興味を持たないまま入社し、短期間で退職していった方はいました。
今は、Web関係や情報サービス系など、華やかに見える業界へ人気が集まっているそうです。
もちろん、それらの仕事も社会に必要な大切な仕事です。
ただ、私は改めて、ものづくりが社会の土台を支えていると感じています。
農業、漁業、食品、服飾、製造業。
どの分野でも、最終的には「実際につくる人」が必要になります。
サービス産業も、製品や設備、道具、インフラがあるからこそ成り立っています。
だからこそ、日本のものづくりが弱くなる事は、単純に一つの業界の問題ではないと思っています。
また、現在は価格競争や海外依存が進み、国内のものづくりが厳しい環境に置かれている部分もあります。
しかし、重要な分野までを輸入だけに頼り続ける事には、限界があるとも感じています。
現場でしか蓄積されない技術や感覚、改善力、経験値というものがあります。
図面だけでは分からない事。
実際に加工してみないと見えない事。
量産現場で初めて分かる事。
そういった積み重ねが、日本のものづくりを支えてきたのだと思います。
(株)アリスでは、研究開発用の試作品から生産現場で使用される部品まで、幅広いものづくりに関わっています。
その中で感じるのは、試作品一つにも、考える力や工夫、感性が必要だという事です。
単純に機械を動かすだけではなく、
「どうすれば安定するか」
「なぜこの形状なのか」
「量産時に問題が起きないか」
を考えながら製作していく必要があります。
私は、ものづくりには、人が生きる喜びや達成感につながる力があると思っています。
自分で考え、工夫し、形にしていく。
そして実際に社会の役に立つ。
その積み重ねには、大きな価値があると感じています。
(株)アリスでは、これからも、ものづくりに誇りを持ち、試作品や現場づくりに真剣に向き合うエンジニアや職人さんとの出会いを大切にしていきたいと考えています。