「広く学び、深く気づく」そんな考え方を理解してもらうのが人財育成の理想です。

技術に対して、
一つのことを深く極めたいのか?
いろいろなことに浅く幅広く携わっていきたいのか?
スペシャリスト思考なのか?
ゼネラリスト思考なのか?
聞かれることがあります。

今までの時代は、どちらかを選ぶのが当たり前でした。
でも私は欲張りなので両方を追い求めて来ました。

ようやく時代が追いついて来ました。
広く浅く知っていく事と、狭く深く知っていく事。
両方を追い求めていくのが許される時代になりました。
相反するふたつの要素のひとつを諦めるのではなく、また融合させて
平凡な使えない平均的にする必要もありません。

それぞれを、それぞれの方法で追いかけていけばいいことです。
二元論としてどちらかを選択するのではなく、それぞれを混ぜることなく
両立させて、それぞれを極めていけば良いのだと思います。

「二頭追うものは一頭も得ず」という
「同時に違った二つの事をしようとすれば、結局どちらも成功しない。」
ということわざを習います。
ビジネスセミナーとかでも、そう習います。
でも、よく考えて下さい。
同時に違った二つの事をしようとすればです。
だまし絵(トリックアート)であるように人は二つの事を認識出来ません。
心理学で習う事ですが、いろいろ試してみた結果、私は二つの事を同時
に考えたり、する事が出来ません。
同時に作業しても、どちからがメインになっていて、瞬時にメインを
脳が切り替えているんだと認識しています。

ですから「二頭追うものは一頭も得ず」ということわざの解釈が
習った事とは違って来ます。
二つの事を脳を切り替えることなく、中途半端に取り組めば、どちらも
成功しないという事です。
だから二つの事をそれぞれに取り組んでも成功するという事です。
夢中になれる仕事が出来る会社って良いですね。