図面がなくても成立させる ― 現物合わせ設計という開発手法
2024.09.05
(株)アリスでは、図面が存在しない状態からの部品設計・製作にも対応しています。開発現場では、「イメージはあるがデータがない」「既存部品に合わせたいが寸法が不明」といった状況は少なくありません。そうした場合、現物や簡易モデルを起点に設計を行う“現物合わせ”という手法が有効になります。
今回ご相談いただいたのは、段ボールで形状イメージを再現したプリンター土台の製作案件でした。「こんな感じで作ってほしい」という構想段階のサンプルをもとに、三次元データを作成。荷重のかかり方や設置条件を確認しながら形状を整理し、樹脂材で試作品を製作しました。翌日には試作品を納品し、評価テストも良好との結果をいただいています。
現物合わせで重要なのは、単なるトレースではありません。嵌合部であれば、相手物とのクリアランス設計が性能を左右します。「ゆるめ」「きつめ」「既存品より硬め」といった感覚的な要求を、寸法値や公差に変換する作業が設計の本質です。使用環境や着脱頻度、材料特性を踏まえた調整が必要になります。
これまでにも、災害対策用品、釣り具パーツ、オリジナルキャップなど、イメージ図や現物からデータ化し、嵌合検証を重ねて製品化してきました。開発試作段階でのフィッティング確認から、生産現場で使用される実用部品まで対応しています。
図面がないから進まないのではなく、図面がない状態からどう形にするか。それも開発ものづくりの一部です。現物起点での設計・試作については、(株)アリスまでご相談ください。
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