セオリーを軸にした開発ものづくりの考え方
― 再現性と進化を両立させるために ―
開発試作や少量多品種のものづくりでは、柔軟な対応力が求められます。
一方で、その柔軟さが属人化や品質のばらつきにつながってしまうケースも少なくありません。
(株)アリスでは、その課題を避けるために「セオリーを軸にした開発ものづくり」を徹底しています。
ものづくりは感覚ではなく、科学です。
材料特性、加工原理、工具条件、切削抵抗、熱影響、変形要因。
これらの原理原則を理解したうえで加工条件を組み立てることで、再現性のある結果を得ることができます。
経験や勘は重要ですが、それはセオリーの上に積み重ねられるべきものだと考えています。
試作段階では、未知の要素が多く含まれます。
設計意図が完全に固まっていないこともあれば、評価方法が定まっていないこともあります。
そうした状況でも、原理原則に基づいた加工判断を行うことで、
「なぜこの結果になったのか」を説明できる状態を保つことができます。
これは次の設計改善や条件見直しにおいて、極めて重要な情報になります。
(株)アリスでは、加工中に得られた気づきやトラブル事例を、単なる個人の経験で終わらせません。
加工条件、材料挙動、失敗要因を整理し、ルールや判断基準として蓄積します。
それを次の案件に展開することで、スピードと品質の両立を実現しています。
また、感性やひらめきは否定するものではありません。
新しい形状や工法の着想は、現場での違和感や直感から生まれることもあります。
ただし、それを再現可能な技術に昇華させるためには、
必ず理論的な裏付けと検証が必要だと考えています。
研究開発現場から生産現場までのものづくりをにおいて重要なのは、
「その場で形にすること」だけではありません。
次につながる情報を残し、技術として蓄積し、進化させていくことです。
(株)アリスはこれからも、セオリーを軸にした開発ものづくりで、
エンジニアの判断に役立つ試作と技術提供を続けていきます。