研究設備の高信頼化を実現するPEEK切削部品
2023.12.03
大学や研究機関で用いられる研究設備は、長期間にわたり安定した条件下での運用が求められます。
測定結果や評価データの信頼性は、装置を構成する一つひとつの部品精度と材料特性に大きく左右されます。
特に高温環境、薬品環境、機械的負荷が同時に作用する研究装置においては、一般的な樹脂材料では性能維持が困難なケースも少なくありません。
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)は、連続使用温度が約260℃と非常に高く、耐薬品性、耐摩耗性、機械的強度に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックです。
加えて、吸水率が低く、温度や湿度変化による寸法変動が極めて小さいため、研究設備における構造部品や支持部品、精密位置決め部品として高い信頼性を発揮します。
切削加工によるPEEK部品は、射出成形では対応が難しい少量・高精度形状にも柔軟に対応できる点が特長です。
研究用途では設計変更や条件変更が頻繁に発生しますが、切削加工であれば設計意図を正確に反映した部品製作が可能であり、装置全体の再現性向上に貢献します。
また、金属代替として使用することで、軽量化や電気絶縁性の確保といった研究環境特有の要求にも対応できます。
PEEK切削部品は、研究設備の長期安定運用を支える「見えない基盤技術」です。
装置トラブルのリスクを最小限に抑え、研究データの信頼性を確保するために、PEEKは大学・研究室向け材料として欠かせない存在となっています。
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