大きい会社とはまったく違う職場環境の小さな会社で働くメリット!!

「大企業のほうが安定している!!」
「中小企業より、ブランド力のある会社が就職には最適!!」
それが一般的な就職観なんだと思います。
私も社会人になった頃はそう思っていました。
当然、大企業には大企業の良さがあります。

営業職や営業技術職をしていましたが、大手企業狙いで開拓して
来たので、皆さんがご存じの大企業の人たちとのおつきあいを
ずっとして来ました。

年間休日が多い。
福利厚生が充実してる。
知名度が高いので優秀な人間だと認識される。
まだまだ大企業に勤めるメリットはたくさんあります。

ですがデメリットも多く、退社するように肩たたきがあったり、
上司に嫌われると左遷や退職、片道切符での転勤や子会社への出向、
黒でも白と言わないといけなかったら、残業していてもタイムカード
は定時で押してからの労働であったり、派閥の問題や、実力がある程
嫉妬からつぶされたり。
たくさんの大手企業とお付き合いして来て、いろいろな生の話をお聞き
しましたが、ハッキリ言って中小企業よりハードだと思いました。

今はかなり改善されて来たとは聞きますが、やはり長期雇用出来るのは
限られた環境に順応出来た人たちだけであり、退職される方もたくさん
いらっしゃるのが現実です。
ぬるい職場もあるように思いますが、それはコア事業ではなく、衰退
していった事業部であり、出向先の商社や子会社、なんとか団体とか
だと思います。

大企業批判している訳ではなく、本当に聞いた話です。
私は中小企業で働いて来ましたが、人付き合いが下手な私では、
大手企業では仕事を続けられるとはまったく思えませんでした。

大手企業で働くのが向いている人もたくさんいると思います。
でも、小さな会社で働くことには、大手とは違う別の価値があります。
新卒で入社してくれた新入社員さんがこんなことを話してくれました。
「自分は小さい会社のほうが力を発揮できると思っていて、零細企業の
(株)アリスに面接に来て、体験入社もした。」
でも、親が、「もっと大きな企業にしなさい!ちゃんと探しなさい!!」
って言われたらしいです。
彼は、体験入社から半年間、音沙汰がありませんでした。

採用した人には、ARICEに入社意思があるのかを確認する書面を郵送
しています。
今回も送りましたが、サイン&捺印されて入社希望との書面の
返送がありました。
それでも来ないだろうと思っていましたが、新たな人を採用する訳にも
いかず、求人をストップしました。
学校を卒業してから3月下旬にスタートするアルバイトに彼は来ました。
それから現在も頑張ってくれています。

なかなか作業が上手くならないと言っていますが、かなり出来る
事が増えて来ました。

会社選びは規模やネームバリューだけではなく、働きがいや仲間との
連携で自分たちだからこそ出来る仕事を追求していく事とかで
選んでも良いと思います。
小さな会社では本気で語り、本気で聞く事も行われています。
そんな対話の中で、
「過去の自分と今の自分を比べて、どこがどう成長したのか?」
自分自身を深く見つめ直し、成長していく事が中小零細企業では
出来ます。

◎ 自分を客観的に振り返ること
◎ 成長した点に焦点を当てること
◎ 周囲に向けて自己開示すること
これらは決して簡単なことではありません。
でも、小さな会社には、こうした人としての成長が自然と生まれる空気が
あります。

たとえば――
・仕事の成果がダイレクトに見えるからこそ、手応えも大きい。
・一人ひとりの役割が大きく、任せられるからこそ、自信がつく。
・少人数だからこそ、悩みや迷いにもすぐに誰かが耳を傾けてくれる。
・年齢や役職の垣根を越えて、「人として向き合う関係性」がある。

デメリットとして、経営者や幹部と上手くいかなかったら退社しなくては
いけないとか、会社のカラーが強い、なんでもマルチにしなくてはいけない、
簡単には休めない、責任が重いなどがあります。
それをやりがいだと考えられる人や、やる限り仕事の能力を高めたいと
考える人は中小零細企業が向いていると思います。
規模ではなく、「人が主役になれる環境」が、ここにはあります。
「大きい会社が正解」じゃない。
あなたの力を活かせる場所は、意外と“近くて小さな会社”かもしれません。