透明(PVC)切削加工部品の透明化技術
塩ビ(PVC)の透明は、一般的に透明度が低いため、透明部品の素材には
アクリル(PMMA)やポリカーボネート(PC)が用いられています。
しかし、特定の用途において塩ビ透明(PVC)が必要な場合があります。
塩ビ透明(PVC)は、耐久性が高く、化学薬品に対する耐性があります。
耐薬品性や耐久性に劣るアクリル(PMMA)やポリカーボネート(PC)
では使用できない環境もあります。
塩ビ(PVC)透明部品の特徴
耐久性:機械的強度があり、外部の力に対しても比較的強い。
化学耐性:酸やアルカリに対する耐性があります。
塩化ビニル(PVC)は、通常不透明であることが多いですが、特定の用途に
応じて塩ビ透明(PVC)でも部品が製造されています。
塩ビ透明(PVC)は、光の透過性を備えています。
この特性を活かして、塩ビ透明(PVC)部品は多くの産業で利用されています。
医療機器:血液や薬品の流れが確認できる透明なチューブや容器、保護カバー。
照明カバー:光を透過しつつも耐久性が必要な照明器具のカバーやレンズ。
ディスプレイケース:展示用のケースやカバー、透明な仕切り。
産業部品:視認性が重要な計器パネルや保護カバー。
建築材料:窓やパーティション、フェンスなど。
塩ビ透明(PVC)部品の切削加工は、適切な工具と加工条件を選定する
ことで、ある程度透明度の高い品質で製作することが可能です。
画像はポリカーボネート(PC)と塩ビ(透明)のサンプルを透明化処理
した画像です。
塩ビ透明(PVC)を使った、さまざまな用途に対応する部品を製作しています。
素材以上には透明化出来ず、また処理出来ない形状もありますが、流体の流れ
を検証する場合など試作サンプルから小ロット多品種の部品や治具まで、
塩ビ透明(PVC)部品の製作はお気軽にお問い合わせ下さい。