【前編】PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)という素材の実力
2023.10.03
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)は、エンジニアリングプラスチックの
中でも最高峰クラスに位置づけられる高機能樹脂です。
(株)アリスにおいても、ご注文が多い代表的な材料のひとつであり、研究
開発用途から実用部品まで幅広い分野で採用されています。
PEEKの最大の特長は、連続使用温度260℃という極めて高い耐熱性能です。
高温環境下でも物性変化が少なく、寸法安定性を維持できるため、熱の影響を
受けやすい装置内部や加熱工程を伴う機構部品に適しています。
さらに、耐熱水性・耐薬品性にも優れており、蒸気や薬品にさらされる過酷な
使用条件でも長期間使用できる点が大きな魅力です。
これらの特性から、PEEKは半導体製造装置用部品、自動車関連部品、医療機器
部品など、「失敗が許されない分野」で多く使用されています。
特に半導体製造分野では、クリーン環境への適応性やガス・薬液への耐性が評価
され、金属部品の代替として採用されるケースも少なくありません。
一方で、PEEKは材料価格が高く、加工にも専門的な知識と経験が求められる樹脂です。
安易な加工では品質が安定せず、せっかくの材料特性を活かしきれないこともあります。
だからこそ、素材特性を理解したうえでの加工技術が、部品品質を大きく左右します。
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