滅菌処理しても繰り返し使えるポリメチルペンテン(PMP)TPXの医科学器具
医科学で実験などに使用される医科学器具を製作しています。
ご存じの通り、器具は透明なものが多い。
透明のプラスチック樹脂は種類が少なく、医科学器具で使用できる素材としては、
一般的には、アクリル(PMMA)かポリカーボネート(PC)の2種類になってしまいます。
医科学器具の量産でも数十個や数百個、多くても数千個の部品が
(株)アリスの対応しているところです。
数十個や数千個では海外でのハンドリングがしたくても数量的に少な過ぎて
対応してくれない。
また、輸送費や関税でコスト高になってしまって海外生産のメリットがでない。
そういったケースに国内で部品を製造する場合に(株)アリスが選ばれています。
そんな医科学器具でクリアしなければいけない条件はオートクレーブに
耐えられるか?です。
例えば、飽和水蒸気を約2気圧として加熱(温度:120℃×時間:20分)
※上記の時間に昇温と冷却は含まれない。
器具を使用後に毎回オートクレーブで滅菌処理するのでポリカーボネート
(PC)やアクリル(PMMA)では痛んでしまってすぐに使えなくなります。
そこで繰り返される滅菌処理に耐える透明プラスチック樹脂のポリメチル
ペンテン (PMP)が選ばれるようになってきました。
上の画像は射出成形で製作した部品です。
アクリル(PMMA)やポリカーボネート(PC)までの透明ではありませんが、
とても奇麗な透明です。
ポリメチルペンテンの射出成型用ペレットがTPXとなります。
上の画像はポリメチルペンテン(PMP)の板からCNCマシニングセンタで切削加工
して削り出した部品です。
ポリメチルペンテン(PMP)専用の透明化処理をしましたが白く濁った感じが
除去できません。
ポリメチルペンテン(PMP)の板から機械加工して製作する部品はTPXで射出
成形して製造した部品みたいな透明には出来ません。
試作品では透明度の検証はできません。
試作段階から量産を射出成形用のデータとして作成しておきますと
開発プロセスから量産プロセスがスムーズに移行できます。
射出成形で使用する成形材料は御支給でも(株)アリス購入でも対応できます。
お客様のご都合が良い材料手配方法を選択していただいております。
金型設計した段階でゲート位置やエジェクターピン位置などのご確認をいただき、
金型製作に進めますので、ゲート跡や押出ピン跡を付けたくないところや位置の
調整をしていただけます。
ポリメチルペンテン(PMP)やTPXでの射出成形の事ならぜひ(株)アリスに
お声かけ下さい。