透明度という、人それぞれの主観に基づいた感覚を一致させるために
2022.08.20
透明度はそれぞれの人の主観です。
曇り一つないレベルが高い透明性だという場合から、特にピカピカでは
なくても透明だという場合まで人ぞれぞれに透明感は千差万別。
初めてのお客様からのお問い合わせには、まずは透明度のレベル確認から
スタートします。
削って透明化したサンプルを無償で提供して確認していただきます。
アクリル(PMMA)は問題ありませんが、ポリカーボネート(PC)では
感覚的に透明感を増すためにブルーイングという少しブルーに着色した
グレードが主流となっています。
ポリカーボネート(PC)の塊は青く見えるのはブルーイングが原因です。
画像のように青っぽくなります。
青は波長が細かく人は冷たく感じるのでポリカーボネート(PC)のグレード
名はアイスカラーと命名されています。
画像のコップ左側はアクリル(PMMA)です。
その右隣のコップがポリカーボネート(PC)の削り出しです。
ポリカーボネート(PC)の青さが分かります。
冷たい感じのカラーは透き通る透明に見えて高透明に感じます。
ポリメチルペンテン(PMP/TPX)やポリ塩化ビニル(PVC)、
ABSの透明も今ではブルーイングされています。
本来のプラスチック樹脂(透明)黄色っぽいものです。
但し、透明度の要素である全光線透過率は可視光線透過率はブルーイング
していない黄色っぽいものが優れています。
ブルーイングが光の透過率を下げてしまいます。
光を使ったりレンズなどに使う場合は透明材料のグレード選択が必要
となります。
開発商品の透明部品を製作する場合はぜひ(株)アリスにご相談下さい。
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