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工具を選ぶことも、加工技術のひとつ

2016.03.16

機械加工では、機械があれば何でも同じように削れるわけではありません。

どの工具を使うかによって、加工できる形や仕上がり、加工時間が変わります。

太い工具。

細い工具。

長い工具。

短い工具。

穴加工に使う工具。

溝加工に使う工具。

仕上げに使う工具。

同じように見えても、それぞれ役割があります。

研究開発用の試作品や一品加工では、毎回違う形に対応することがあります。

そのため、図面を見ながら、どの工具でどの部分を加工するかを考えます。

できるだけ太く、短い工具を使えれば、加工は安定しやすくなります。

しかし、細い溝や深い場所では、その工具が入りません。

細く長い工具が必要になることがあります。

ところが、工具が細く長くなるほど、加工中に振れやすくなります。

強く削れば曲がる。

振動する。

場合によっては折れる。

仕上がりにも影響することがあります。

だから、単純に図面の形に入る工具を選べばいいわけではありません。

どのくらいの深さまで加工するのか。

どの材質を削るのか。

どの程度の精度や仕上がりが必要なのか。

一度にどのくらい削るのか。

加工条件まで考えながら工具を選びます。

プラスチック加工では、樹脂材料との相性もあります。

切れ味の悪い工具では、材料をきれいに切るのではなく、押したり擦ったりする状態になることがあります。

すると、加工熱が増える。

バリが出る。

表面がきれいに仕上がらない。

材料によっては溶けたような状態になる。

そうした問題につながることがあります。

だから工具の状態を見ることも大切です。

同じ工具を長く使えば、少しずつ切れ味は変わります。

昨日まで問題なく加工できていた条件でも、工具が摩耗すれば同じ結果にならないことがあります。

測定結果や加工面を見ながら、工具交換のタイミングを考えます。

研究開発では、今まで加工したことのない形に出会うこともあります。

手元にある工具だけでは加工できない。

そんなときは、新しい工具を探すこともあります。

場合によっては、加工する形そのものについて相談することもあります。

工具を選ぶこと。

加工条件を決めること。

工具の状態を見ること。

必要なら新しい方法を探すこと。

(株)アリスでは、機械加工を機械任せの仕事とは考えていません。

機械の中で材料に直接触れているのは工具です。

どの工具を、どう使うか。

その選択も、加工技術の大切な一部です。

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