何千年後まで残った「違和感」は、無視しない方がいい
2014.08.11
長い時間の中では、ほとんどのものが消えます。
木の家は腐る。
船も消える。
人の声も消える。
戦場の血も残りません。
それなのに、一部のものだけが残る。
変な地名。
奇妙な祭り。
山中の塚。
誰も意味を知らない石。
今でも供物のある墓。
現在の祭神とは合わない古い像。
私はこういうものを見ると、気になります。
なぜこれだけ残ったのでしょう。
偶然だったのかもしれません。
でも何世代もの人が守った結果かもしれない。
その理由を知っていた最初の人はいなくなった。
説明も消えた。
それでも「これは残すものだ」という感覚だけが受け継がれた。
そう考えると、違和感は邪魔ではありません。
入口です。
歴史の説明にきれいに収まらないものほど、昔の別の層が顔を出している可能性があります。
無理に答えを作る必要はない。
でも捨てない。
「なぜだろう」と残しておく。
別の土地の伝承とつながる日が来るかもしれません。
一つの遺跡によって意味が分かるかもしれません。
歴史のミステリーは、説明できたところではなく、説明できないものが残っているところから始まるのだと思います。
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