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吉備津神社も、昔の水面から見ると違って見える

2014.07.05

吉備津神社を現在の地図で見ると、岡山市の内陸にある大きな古社です。

でも古代の吉備を考える時、現在の海岸線だけを見てはいけません。

吉備は瀬戸内海の水運によって大きく発展した地域でした。

海を使えば九州方向にも畿内方向にも行ける。

河川を使えば内陸へ物を運べる。

その交通圏の中に、大きな古墳群と強い地域勢力が育ちます。

そして吉備中山周辺には吉備津神社があります。

ここで私は、鹿島や香取で感じたのと同じ疑問を持ちます。

なぜここなのか。

神話上の理由はあります。

でも人間側の理由もあったのではないでしょうか。

人が集まりやすい。

水運へつながる。

周囲に有力者がいる。

祭祀を支えられる大きな社会がある。

そういう現実的な条件です。

古代の吉備が大和に匹敵するほど大きな勢力を持った時期があったと考えられていることと、
大規模な祭祀拠点が存在することは無関係ではないでしょう。

鹿島・香取を見る。

河内湖を見る。

吉備を見る。

三つを並べると、一つの共通した景色が浮かんできます。

水運の結節点には人が集まる。

人が集まれば力が生まれる。

力が生まれれば祭祀が大きくなる。

そして、その祭祀の場所だけが千年以上残ることがある。

古社は、昔の都市の中心を示す目印なのかもしれません。

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