なぜ昔の日本では、子どもをみんなで育てたのか
2013.09.27
子どもを一人前に育てるには、親だけでは足りません。
これは今も昔も同じです。
食べ物を作る人。
道具を直す人。
山を知っている人。
魚を捕る人。
祭りを教える人。
仕事を教える人。
昔の子どもは、いろいろな大人から学んでいました。
だから子育ても、家の中だけで完結しなかった。
地域そのものが学校だった。
川へ行けば魚の捕り方を知る人がいる。
山へ行けば木や植物を知る人がいる。
祭りへ行けば歌や踊りを知る人がいる。
ものづくりの場には、手の使い方を知る人がいる。
子どもは、たくさんの大人の得意なことを見ながら育つ。
これは、私たちがこれまで考えてきた「役割平等」と同じです。
一人ですべてを教える必要はない。
できる人が、できることを教える。
だから地域全体で子どもを育てる方が合理的だった。
私は、昔の日本の子育ては、
親が子どもを所有する感覚ではなく、社会へ送り出す感覚
に近かったのではないかと思っています。
自分の子どもだけ良ければいいのではない。
隣の子どもも育たなければ、次の地域は成り立たない。
だから他人の子でも助ける。
そして叱る。
地域で子どもを育てることは、
次の地域そのものを育てること
だったのです。
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