神社は、最初から神社だったのか
2013.08.24
神社は、最初から今のような建物だったのでしょうか。
私は、そうではないと思っています。
もっと最初は、ずっと生活に近い場所だった。
大きな岩。
大きな木。
山。
森。
昔は地図も住所もありません。
道も今ほど整っていません。
だから大きな岩や木は、絶好の目印になります。
「あの岩のところで待ち合わせよう」
「迷ったらあそこへ戻ろう」
そんな使い方をしていたのではないでしょうか。
広い場所なら、人も集まれます。
話をする。
食事をする。
顔合わせをする。
祭りをする。
若い男女が待ち合わせることだってあったでしょう。
つまり、昔の神聖な場所は、同時に生活の中心でもあった。
そこに自然崇拝が重なります。
何百年も立っている大木。
ずっと動かない巨石。
水を生む山。
食料や木材を与えてくれる森。
自分たちよりずっと長く存在するものを、大切に思うのは自然です。
さらに、地域を豊かにした祖先や、農耕・織物・治水・道具づくりを教えてくれた人たちへの感謝も重なっていった。
「この人たちのおかげで、今の暮らしがある」
その感謝を忘れないために祀る。
人が集まり、先祖を思い、自然に感謝し、食べ、話し、笑い、遊ぶ。
その集まりが祭りとして残り、やがて祠ができ、社殿ができていった。
私は、神社の原点はそんなに難しいものではないと思っています。
人と自然と祖先が、同じ場所でつながる。
神社とは、もともとそんな場所だったのではないでしょうか。
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