高品質とは、目的に合っていること。
ものづくりでは、精度が高く、外観が美しく、完成度の高いものほど価値があると思われがちです。
もちろん、必要な品質を確実に実現することは大切です。
しかし(株)アリスでは、品質は高ければ高いほど良いとは限らないと考えています。
試作品には、それぞれ確認したい目的があります。
形状や大きさを確かめたい。
部品同士の組み付けを確認したい。
機構が正しく動くかを検証したい。
透明度や外観を評価したい。
実際の使用環境に耐えられるかを試したい。
確認する目的が違えば、必要な材料、加工精度、仕上げも変わります。
初期の形状確認であれば、完成品と同じ仕上げまでは必要ない場合があります。
一方で、外観評価や光学的な確認では、透明感や表面状態が重要になります。
何を検証する試作品なのかを整理せず、すべてに高い完成度を求めれば、必要以上に費用や時間が掛かる可能性があります。
それは、お客様にとって最適なものづくりとは限りません。
大切なのは、品質を下げることではありません。
目的に必要な品質を見極め、その部分を確実に実現することです。
どこまで精度が必要なのか。
どの仕上げが評価に影響するのか。
今回の試作では、何を省いても検証に支障がないのか。
その判断も、開発試作を支える技術の一つです。
過剰な品質は、つくる側の満足にはなっても、お客様の目的から外れることがあります。
反対に、必要な部分の品質が不足すれば、試作として正しい評価ができません。
(株)アリスでは、完成度の高さだけを追うのではなく、お客様が次の判断へ進むために必要な試作品を考えています。
目的に対して過不足のない品質をつくること。
それが、開発の時間と費用を有効に使い、研究開発から生産現場までを支える試作品製作につながると考えています。