意識を向ける場所を、自分で選ぶ
経営をしていると、不安になる理由はいくらでも見つかります。
景気の変化。
新しい技術への対応。
お客様の期待に応えられるかという責任。
考え始めれば、心配の種は尽きません。
私自身も、もともとは心配性な性格です。
何か問題が起きる前から、最悪の結果を想像してしまうことも少なくありませんでした。
けれど、ある時気づいたことがあります。
不安は、未来で起きる出来事ではなく、まだ起きてもいないことに意識を向け続けている状態なのではないか、と。
未来は予測できません。
だから未来だけを見続けていると、不安はどこまでも大きくなります。
一方で、今日やるべき仕事は目の前にあります。
お客様への返答。
図面の確認。
加工方法の検討。
試作品の検証。
今できることは、いつも目の前にあります。
(株)アリスでは、未来を軽く考えているわけではありません。
研究開発から生産現場まで見据えながら、一つ先、二つ先を考えて仕事を進めています。
しかし、その未来をつくるのは、結局のところ今日の判断です。
だから私たちは、不安を抱え続けることよりも、今できる行動を積み重ねることを選びます。
考えるべきことと、考えても答えが出ないこと。
その違いを見極めることも、仕事では大切な判断です。
心配を重ねても、品質は上がりません。
恐れているだけでは、新しい技術も生まれません。
一つの検証を行い、一つの改善を積み重ねる。
その行動だけが、未来を少しずつ変えていきます。
私たちは、不安をなくそうとは考えていません。
不安があるから慎重になれます。
責任を感じるから準備もします。
ただ、不安に仕事を支配させることだけは避けたいと思っています。
意識を向ける先は、自分で選ぶことができます。
未来への恐れではなく、今日できる最善へ。
できない理由ではなく、できる方法へ。
その選択を積み重ねることが、人を育て、会社を育て、ものづくりの力になっていくと信じています。
(株)アリスは、これからも目の前の仕事に誠実に向き合い、一つひとつの積み重ねを大切にしながら、お客様とともに未来を形にしてまいります。